
今回もらったのはかき農林7号
雄花、雌花、両性花をつけるので一本で実りやすそうだなと思って注目していた品種だ。
生まれて30年近く経つが、八百屋で見かける様になったのはわりと最近な気がする。

富有× (次郎×(晩御所×花御所))であるが、太秋とも呼ばれるだけに四角く肉質が硬いまるで次郎が巨大化したような柿である。

糖度は14前後、青いうちから甘い完全甘柿であり、かなり青いものでも12%くらいの糖度はあったりする。

さぁ食べてみようか、
口に入れるとザクザクとした食感に、よく噛み締めるたびに緻密な果肉からジュワリと広がるペクチンのトロみ、果汁にはマルトールの小豆のような甘い香りと強い甘さがサッと消えていくショ糖の甘味。

太秋は風味の小豆っぽさにザクザクとした食感がギャップ萌えな柿ですね。
例えるならめっちゃみずみずしいザクザクしたアンコって感じ。

柿は香りがない、薄いとも言われるが実際はきちんと香る。オルソネーザルで感じとれない人はレトロネーザルで感じとれる様に意識してみると良いだろう。

太秋といえば青いうちが食べ頃と言われるほどで
ある程度青いうちに収穫されるが、母の富有柿のように過熟でも美味しかったりしないだろうか?
という疑問から一玉追熟してみた。

おばあちゃんちいくと過熟な富有柿を出されて、若干発酵した風味に苦手意識を感じ柿嫌いになった人は多いのではないだろうか?
しかし発酵前であれば追熟柿はそれなりに美味しい。

今回は指の跡がつくくらいの追熟具合、簡単に言えばプヨプヨ太秋である。色はアンポ柿のようにやや半透明の濃いオレンジ色。

カットした面はまるで紅マドンナの様な美しく輝く夕焼け色、光を反射する様は正にオレンジゼリーのようだ。

中々美しいのではないだろうか、胎座のゼリー部分が良い味を出している。まぁ味ではなく見た目の話しだが。

実食、
口に入れるとペクチンのトロみに寒天ゼリーのようにわずかな食物繊維がほぐれる食感。優しい甘さに追熟前よりも目立ちにくくなったマルトールの甘い香り、そして後から酢酸イソアミルの様なバナナの香りがわずかに香る。
水分は多いが完全に食感はイチゴジャムに近い。
まるでペクチンゼリーですね。

太秋は果皮に条紋と呼ばれるサビが出やすいともされるが、確かによく見る。
プヨプヨになってしまっても発酵前なら中々美味しく食べられるので捨てずに試してみて欲しい。
ではまた。



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