
岡宗農園産花良治(ケラジ)ミカン
鹿児島大学によれば奄美大島ではケラジミカンではないものがケラジと呼ばれていることがよくあるというので、他県産のケラジミカンを購入してみた。
奄美大島の諸屯ケラジと比べてどうか

もうこの時点で奄美大島の諸屯ケラジと異なる香りがしている、シトラールのレモン香にαピネンとペリルアルデヒドによる春菊香が混ざったような爽快な柑橘香が漂っている。
対して諸屯ケラジは果皮からは特徴的な香りは存在しなかった。


果皮を剥くと、アルベドの薄い個体とアルベドの濃い個体が混ざっていたが、やはり果皮から諸屯ケラジにはない強い特徴的な香りがしている。

果肉はやや諸屯ケラジより濃い色で別の系統であることがわかる。

糖度は13.9と島ミカン類にしてはかなり高い。濃厚な甘さが期待できる。

さぁ、食べてみようか。
瓤嚢の皮は中程度の厚さ、砂瓤も引き締まったブリンブリンの食感。糖度の数字通りの強い甘さに適度な酸味があり濃厚な味。
香りはシトラールによる強いレモン香にリモネンのオレンジ風味が乗り、リナロールの甘い香りに落ち着く。後味にほんのわずかにαピネンとペリルアルデヒドによる春菊香があるがかなり弱い。
そして全ての果実が無核である。

やはり鹿児島大学のいうように奄美大島の諸屯ケラジは花良治のミカンとは異なる柑橘のようだ。
諸屯ケラジのヌートカトン香は花良治ミカンにはなく、花良治ミカンのレモン香や春菊香は諸屯ケラジにはない。
ただアルベドの感じや果皮の色はかなり近い。
何かしら近い特徴を基準にして“花良治のミカンの様だ”ということで奄美大島では花良治ミカンではない〜ケラジと呼ばれる品種があるのかもしれない。

シトラールによるレモンの香りのする生食用柑橘は日向夏とこの花良治ミカンくらいではないだろうか?、αピネンとペリルアルデヒドによる春菊香はいままでジャバラ、クネンボ、そして晩白柚に感じた。
DNA解析によればクネンボとカーブチーの子が花良治ミカンらしいので
クネンボ由来と見られる春菊香があるこちらが本物の花良治ミカンとみて間違いないだろう。

ではまた。



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