
赤実で小さいカラスウリとは異なり、イエローでデカめのウリ科雑草、キカラスウリ。
どこにでもあるカラスウリよりややレアで河川敷の塀や道路脇の街路樹に絡みついていることが多い。

わりと道端に転がっていたりもして驚くが、だいたい熟したらネズミに食われる。

花はカラスウリに似ているが先が二股に分かれるようにして幅広い。

カラスウリの花はキカラスウリと異なりまっすぐ伸びた花弁にビラビラが付いているだけなのでシャープな印象。
以前このカラスウリの花にキカラスウリを交配したことがある。


受粉には成功したが、かすかに肥大して枯れてしまうことが多かった。

一番成長していた交配果実もカボチャミバエに未熟果のまま食べられたりと結局成功には至らなかった。
ただ受粉は成功するので、未熟果から胚を取り出して培養することで雑種を得ることはできる可能性はあるだろう。

今回は12月25日のクリスマスの日、枯れたツルにぶら下がっていたキカラスウリを採ってきた。

それを1月27日まで約1カ月追熟させてみた。ご覧のとおりできちんと追熟して黄色くなっている。ちなみに1週間まえからもう黄色くなってきていたので、最大肥大期を過ぎた果実なら1カ月くらいで追熟が完了するのかもしれない。

1カ月くらい置いていたので中身がカビたり腐ってたりしないか心配だったが、あけてみると完熟で収穫した新鮮なものと変わらない見た目で一安心。

糖度は30.3
30.3!?、、、数値通りの甘さならウリ科としてはスイカはまだしもメロンすらはるかに超える甘さ
果皮は乾燥したが中身はみずみずしかったのでそれほど乾燥してないはずだが…

さぁ、食べてみようか
…!?
糖度30の数値通り強烈な甘さだ!
更に完熟で収穫したものと異なり生カボチャの様なウリ臭もない。

この香りは…
柿!そしてムベに近い。
つまりこれはマルトールによる小豆系の香りに酢酸イソアミルあたりのバナナ香が混ざっているタイプの香りなのだろう
この強烈な甘さに飽きの来ない上品な甘い香りは素晴らしい。
しかもウリ臭もククルビタシンの苦味も全くない。
食感はムベに近いが、カボチャの胎座のような繊維質もある。

キカラスウリは12月の未熟果を1カ月追熟したら上品な香りで糖度30の激甘果実になった。
これは感激の美味さ。
完熟収穫でももしかして果皮にしわがよるまで追熟したらウリ臭が無くなってこのくらいの美味さになるのかもしれない。
でなければこの個体が特別だったか。

みなさんも道端で緑色の球体を見つけたらぜひ追熟させて食べてみて欲しい。
むしろ完熟収穫でも追熟させたら味が向上するのかも試してみてくれ。
ではまた。



コメント
あの渋青臭い味からは想像できないけどカラスウリと間違えてたのかな🤔
黄色くなるとカスッカスに乾燥して粉っぽくなるし・・・
HI-Dさんの食レポを信じて試したい。でも、時期的に無理か。
来シーズン覚えていられるかなぁ
自生地を知っているなら、まだぶら下がったまま追熟したキカラスウリがある可能性はありますよ。