
今回は小さい小さいアケビをもらったので味見をしていく。
しかしアケビは育ちきらなかった未熟な果実が小さく熟すため、小さいものは育ちきらなかったレベルの味しかない場合が多い。
他の果物でもわりとそういうことがあるよね。
ただ、ワイン用ブドウだとミルランダージュと言って皮が分厚く種が無いため香りの良いワインができると珍重されたりする。

今回のアケビはこんな感じ。
普通の販売果実の半分くらいのサイズの小果、可愛いサイズのミニチュアアケビである。

アニメイトを背に、中池袋公園の太陽のもと光に照らすと色合いは美しい藤色で、しっとりと柔らかい追熟果実の質感。
やや未熟で収穫して追熟したものか。
アケビアケビと言っているがこれは厳密に言えばミツバアケビである。

この色合いは品種改良によるものではなく、野生下ですでにこの色でぶら下がっている。
まぁ、ぶら下がっているものを見るより猿が食べたあとの皮が山道に落ちているものを見る方が多いのが野生の現実だが。

思ったより糖度はあった、同じ山形県産でよく見るサイズの平均は14%なので流通品としてはまぁまぁ。
味見するに値する。

煮込んだ夕顔の果実のような、ダイコンをとろとろに柔らかくしたような食感、ジアセチルのようなミルキーな香りを淡く感じ、優しい甘さと種子の砂利感が果肉に含まれる水分に洗い流され、後味に糖化しきらなかったでんぷんの粉感とアケビ特有のアケボシドの苦味をほのかに感じる。
清涼感ある爽やかな味。

アケビは皮も食べるが、茹でこぼして水に晒し、めんつゆに漬けて揚げたり、味噌と醤油で炒めても美味い。

ウチのアケビは実生選抜だが、今回の数倍サイズで販売品よりはるかに大きい。熟しても果実が開かないか、やや割れが入る程度のハニカミという個体が一番優秀。

ハニカミは太陽の光に当たらないと色づきは悪いがサイズと開かなさが素晴らしい。

ハニカミの日陰の果実はサイズ、色共にポポーと比べても見分けがつかない。

ハニカミの糖度はアケビにしてはそれほど高くないが十分甘い。栽培方法でも変わりそうだがアケビはどの程度栽培方法が確立されているのだろうか。

ハニカミの兄弟のタカワライは熟す前に開くし、色付きも悪いが、糖度は27に達するためかなりの甘さ。糖度30も夢ではない。

埼玉県産アケビ
サツマイモのような色の果皮でサビが多く見た目は悪いがそこそこ甘かった。

山形県産ではみたことのない糖度、山形県産も完熟すればこのくらいはいくのだろうが。流通品だと安定供給難しいのかな。

面白いのはこのアケビとミツバアケビのハイブリッドであろう果実。
アケビのように細長く、ミツバアケビのように青い。

糖度も悪くない。この見た目と糖度ならもっと人気出てもよさそうだが、あれ以来見てないな。

これが無印の野生のアケビ
完熟してから、開いてさらに乾燥することで糖度があがる。鳥やナメクジとの取り合いですね。

現にこの果実はかなりの糖度でもったりとした甘さだった。アケビの真の魅力は開いてからの水分低下による糖度上昇かも。

新宿や池袋にある“こだわりや”というオーガニックの商品を取り扱う店で売っていた“アケビ”
山梨県産は珍しいなと思って買ったが、

むべなるかな、
これは明らかにアケビではなくムベである、食品掲示法みたいの大丈夫なんかな、まぁブラックタイガーとバナメイエビくらいの差か、

しかしこのムベ果肉がないな、本来もっとブリンブリンの果肉で、柿の香りがしてかなり甘いのだが、これではただの薄ら甘い砂利だ。

かつて熊本県の山々で遭難したときにムベを食べて生きのびたが、あのときのムベほど美味いムベに会えてないな、美味いムベ食べたい。

アケビはまだまだ個体差が大きい果物だが、だからこそ面白い。うちのハニカミがいつか流通する日も来るかもしれないし、未来ある果物だと思う。

ではまた。



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