
トウクリブ(クネンボ)と並び沖永良部島で栽培される柑橘、トウンゲ。
ロクガツミカン、イシカタ、フスー、クーブトゥなどとも呼ばれ、ラベンダーのような香りを持つ奄美の柑橘クンサーラと近縁種だとみられているがトウンゲにはどの様な特徴があるだろうか。

ヘタの可愛らしい丸みを帯びた形はクンサーラに似ている。近縁種っぽさはありますね。

クンサーラはこんなにいかり肩にならず引き締まって丸いので、形状はかなり異なる。

トウンゲの果皮は分厚く浮いているので剥きやすいが、クンサーラは白いアルベドがこびりつくため剥きにくい、果皮の形質はクンサーラとは異なるようだ。


種子は多胚性、単胚性の喜界ミカンとは異なる。喜界ミカンはリュウキュウタチバナ様だが酸味がないので、1956年の調査結果に記載された無酸タチバナと同じものだと考えられるが、リュウキュウタチバナと喜界ミカンは単胚性、今回のトウンゲは多胚性だった。

さぁ、食べてみようか、
瓤嚢膜が厚いが砂瓤の弾力は強く、 やや強い酸味を食べて美味しい程度に薄める甘味がある。
香りはリモネンのシトラス香が主体。ほのかなリナロールの甘い香りがあり、後味に過熟温州ミカンの様なノナナールやS-メチルメチオニンスルホニウム臭がわずかにある。
かなり喜界ミカンに近いが、酸味がある。
酸味がある喜界ミカンという感じの特徴なので、リュウキュウタチバナそのものかと思ったが種子が多胚だったためリュウキュウタチバナと何かの交雑種なのではないだろうか。

リュウキュウタチバナ、その変種の無酸タチバナとみられる喜界ミカンは両者単胚性、今回のトウンゲはヤマトタチバナと同じ多胚性だった。
確認した種子が偶然多胚だったという可能性もあるかもしれないが、謎は深まるばかり。

トウンゲの謎がわかった人は教えて欲しい、コイツはいったいなんなのだろうか、
皆さんもぜひ沖永良部島まで行ったら推理してみて欲しい。

ではまた。



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